道民とゴキブリ
こんばんは。ゆるりです。
暑い日が続きますね。
夏といえば本州に引っ越すときものすごく恐れていたものがあります。そう、北国では姿を見せないあの黒い虫。ゴキブリです。
ゴキブリとは無縁の生活
北海道には基本的にゴキブリはいない。すすきのとかの繁華街の飲食店の一部では出るとかいううわさはあるが、普通に生活をしていたら奴の姿を見ることはない。
小学生以降をそんな環境で育った私は、東京から引っ越して以来ゴキブリの姿を見ていなかった。
東京に住んでた頃は割と頻繁に出会っていたので、幼いころの奴に対する恐怖心だけが妙に誇張されて記憶されていた。
知らぬが仏なのか、地元の友人たちはゴキブリネタには興味津々で聞いくる。彼らは実際に見たことがないので、完全に噂と想像だけが独り歩きしている状態である。
突然奴らの生息域で住むこととなる
大学受験に失敗した私は本州の大学へ通うこととなった。幼少期に何があったのかわからないが、私は奴に対して並々ならぬ恐怖心を抱いていた。その為、引っ越しが決まると同時にインターネットでゴキブリが出にくい物件を入念に調べていた。
- 同じ建物に飲食店が入っていない。
- 5回以上の高層階
というのが共通する条件だった。
家を探す際、不動産屋さんに家を探す際に希望する条件とかを聞かれた。
「ゴキブリの出にくい物件がいいです!」と言いたかった。しかし、父親はゴキブリとかは全然平気なタイプである。むしろ嫌がる人を小馬鹿にするタイプである。恥ずかしさから「バ、バストイレ別がいいです…。」なんてありきたりなことを言った。
最終候補に残ったのがこともあろうに1階がいかにもゴキブリが出そうな類の飲食店の物件だった。あの時勇気を出して「ゴキブリの出にくい物件がいいです!」と言っておけばよかったと深く後悔した。「家賃は一律なので3階か5階が選べますがどちらにしますか?」と聞かれ、かなり食い気味に「5回にしてください」と答えた。
それが現在住んでいる家である。
思ってたよりも早く奴が出る
去年は暑くなるのが早かった。そのせいか、かなり恐れていたが思ってたよりも早く奴が私の前に姿を現す。
恐怖で寝付けないと言っているが、リアルに1晩ほとんど眠ることが出来なかった。そこまで怖がっていながら殺虫剤を用意していなかったので、自力で仕留めることもできなかった。一晩中どこかでカサカサと音を立てながら奴は家じゅうを徘徊していた。
翌日慌ててバルサンをし、部屋中にブラックキャップを配置した。部屋中掃除をし、その日を境に生ごみ等はすべて冷蔵庫管理を心掛けている。
ゴキブリ、その後
バルサンが効いたのか、ブラックキャップが有能なのか、それとも部屋が5階なのが功を奏したのかよくわからないが、去年1度出たきり奴は姿を見せていない。
かつて仕留められなかったゴキブリも2度と姿を見せなかったのでどうなっているのか思い出すと多少胸騒ぎはするが、1年以上たっているのでおそらく、大丈夫であろう。
今年はこのまま家の中で奴の姿を見ずに過ごしたいものである。